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天台宗の焼香のマナーは回数より気持ちを込めて

2017年07月25日
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葬儀のマナーは宗教によっても違います。そして、最近は無宗教の葬儀も見られるようになりました。故人や家族が信仰していた宗教で葬儀が行われるのが一般的です。宗教によって葬儀の内容は異なるのは、死生観がそれぞれの宗教で異なるからと言えます。

日本で最も多いスタイルは仏式儀です。仏教では亡くなった人は仏や仏の弟子になるという言われがあります。他にも神式、キリスト教式というスタイルもあります。そして一番ポピュラーな仏教は更に様々な宗派があり、作法や祭壇の飾り付けや焼香に至るまでやり方が異なります。

葬儀そのものの流れはほぼ同じと言えます。その中の一つとして天台宗があります。この宗教における葬儀の特徴として挙げられるのは授戒と引導を中心に、仏の供養と念仏です。受戒とは、仏門に入る者に僧侶が戒律を授ける儀式です。

引導は、故人が迷わず悟りを開くよう法語を唱えるという意味です。天台宗のお焼香の回数は、回数よりも念じる気持ちを大切にすることから特に決まりはありません。しかし、基本的には左手に数珠をかけて、1回または3回というのが流れです。

また、お香を額に頂く作法なども、特にこだわらないとされています。焼香を1回でよいとする考えは一念三千の教えからきています。これは、天台宗の教理で、一念の心に三千の諸法が備わっているということがあるからです。その一方で3回する意味は「仏・法・僧」の三宝からといわれています。ほかの宗派にも言えることですが、僧侶によっても作法に関する考えは様々ですのでわからないことは尋ねるのが良いでしょう。


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